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インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、令和7年は第43週(10月20日~26日)に、西条保健所管内での定点報告数が24.33人と急増し、注意報レベルの基準である「10」を一気に超えました。また、第44週(10月27日から11月2日)には愛媛県全体で注意報の基準値を超え、西条保健所管内では警報レベルとなっております。
咳エチケットや手洗い、換気など感染予防に努めましょう。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することによって発熱や咳などの症状をきたす感染症です。
38度以上の高熱、悪寒、頭痛、咳、筋肉痛、関節痛などの症状を訴える方が多いことが特徴です。
症状は一般的な風邪とよく似ていますが、一般的な風邪の多くはのどの痛み・鼻水・くしゃみなどの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。
子どもがインフルエンザに感染するとまれに急性脳症を引き起こすことや、高齢者では肺炎を引き起こすなど重症になることがあります。
潜伏期間は1から3日であり、感染しても症状を引き起こさないこともあります。また、発症後から5日間程度はウイルスを排出する可能性があることから、人との接触や不要不急の外出を控えるなど周りの人に感染を広げない配慮をお願いします。
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
感染者がくしゃみを手で押さえた後、その手で回りの物に触れるとウイルスがつきます。他の人がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
私たちは毎日、様々なものに触れていますが、それらに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
ウイルスの体内侵入を防ぐため以下のことを心がけましょう。

インフルエンザを発病した後、多くの人は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、重症化してしまう人もいます。インフルエンザワクチンを接種することで、発病の可能性を減らすことや、重症化を予防することが期待できます。
なお、接種回数は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回となります。
高齢者は定期予防接種対象となりますので、詳細は「高齢者インフルエンザ予防接種のお知らせ」をご覧ください。
詳しくは、厚生労働省「インフルエンザQ&A」(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください。
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日頃から心がけましょう。
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50%から60%)を保つことも効果的です。
インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や持病のある人、妊娠中の女性、体調の悪い人、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。常時換気設備や換気扇を常時運転し、換気を確保しましょう。また、対角線上の窓やドア2カ所を開放するか、難しい場合は30分に1回、5分程度定期的に窓を全開にして換気することも有効です。
インフルエンザ総合ページ(厚生労働省)(外部リンク)<外部リンク>
愛媛県感染症情報センター(愛媛県)(外部リンク)<外部リンク>