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2022年度TURE-TECHについて(みらい会議)

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ページID:0113692 更新日:2022年11月7日更新 印刷用ページを表示する
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第2回TURE-TECHについて

昨年度に引き続き、令和4年8月29日から9月2日にかけて、TURE-TECHがオンラインで開催されました。

脳がちぎれるほど考える夏を過ごした彼らの様子をご紹介します!

 

新居浜市の課題

新居浜市が提示した課題は次の5つです。

 

(1)あかがねポイントの利用拡大

 あかがねポイントとは本市独自の地域ポイントで、地域経済と地域コミュニティの活性化を促進することを目的に、令和2年5月よりサービスを開始しました。ポイントは市内加盟店での買い物、市の事業やボランティア活動などに対して付与され、貯まったポイントは再び店舗や施設で使用できます。運用から約2年経過した現在、ポイントの総ユーザー数は約14,000人で人口の1割ほど。アクティブユーザーと言えるのは約6,000人と推計されています。市は、地域コミュニティの活性化への循環を活性化すべく、利用率が高い30代~50代の女性をターゲットに、『市が実施する事業に参加してポイントを貯めたい』と思ってもらい、実際に行動に繋がるような市独自の還元スキームを構築したいと考えています。

 

(2)市民が行うシティブランド活動

 本市では人口減少を抑制しながらまちを盛り上げていくことを目的に平成29年に「新居浜市シティブランド戦略」を策定し、戦略にもとづいたさまざまなシティブランド活動(=行政と市民が一緒になって新居浜の未来を創っていく活動)を行ってきました。しかし、その認知度や自分も参加してみたいと思う参加意欲は十分とは言えません。そこで、活用していきたいのが、「Hello!NEW新居浜アンバサダー制度」です。個人のSNS等をとおして市の魅力や地域資源を発信したり、シティブランド活動等に実際に参加協力したりする会員制の本制度を活用し、3年後には20歳から39歳の市民のうち3人に1人がシティブランド活動に参加するまちづくりを目指します。一過性の対外的なプロモーションだけでなく、まずは市民の皆さんに市への誇りと愛着をもってもらいたいです。

(3)にいはまファミリー・サポート・センターにおける提供会員の増加策

 ファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)は、「子育ての援助をしたい人(提供会員)」と「子育ての援助をしてほしい人(依頼会員)」が、会員となり、一時的な子育てを助け合う有償ボランティア組織で、子育てをするすべての家族が、地域の中で安心して子育てができるように会員同士を結ぶ総合援助活動をサポートしています。保育園や放課後クラブ、習い事への送迎や突発事項への対応する一時預かりへのニーズが高いことは分かっていますが、これらの支援依頼に対応できる提供会員の不足ゆえに、1人の会員が複数依頼を担当したり、講習を受講する前に支援を開始せざるを得なかったりといった実態があります。「本当に必要な人が必要な時に利用できる」事業を目指して、どのように提供会員を集め、どのようにファミサポを運営していく必要があるか、現状課題を突破できる施策提案を目指します。

(4)ゼロカーボンに向けての環境配慮行動の促進

 本市では、2050年度までに市域における温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることを目標に掲げています。しかし、自動車等の使用に由来する運輸部門での温室効果ガス排出量は増加しており、これは普通自動車や軽四輪乗用車の保有台数の増加等が主な原因です。そして、この背景にある根本課題のひとつは市民の交通手段としての「自動車依存」の高さにあることから、市は自動車通勤から自転車通勤へ、エコ通勤への転換を推進していきたいと考えています。そこでまずは、市役所職員をターゲットに、自動車通勤する職員が半減しうるような大規模行動変容を起こす実証実験から始める形で、施策を提案していただきたいです。昭和40年ごろには「自転車のまち」と全国紹介されるほど、自転車の利用が盛んだったこのまちが、再び「エコ通勤・自転車のまち」として取り上げられる日を目指します。

(5)中心商店街の活性化

 郊外型商業施設の増加、地域内人口の減少、情報化を背景とする無店舗販売の増加等により、衰退は著しく、現在の中心商店街は空き店舗が増加し、広範囲なエリアに店舗が点在する状況となっています。こうした状況を打破するべく、にぎわいの創出と商店街の再生を目指し、令和3年には産直市場「銅夢キッチン」がオープンしましたが、未だ活性化のための起爆剤とはなり得ていません。また、商店街を活用したイベント等を実施するも、賑わいは限定的かつ一時的なものとなってしまい、活性化に向けた取り組みは模索段階です。市内2つの商店街を対象に、地域住民や関係組合、各業者等、商店街に関わる人たちの思いや意見を集約し、商店街の時代に即したニーズを追及しながら、商店街の新たな賑わいやコミュニティづくりの礎を築いていく、そんな提案を期待しています。

当日の様子

初めての壁打ちで顔合わせ 。これから1週間よろしくお願いいたします。採択に向けて頑張りましょう!

Bチーム Bチーム cチーム

 

関係者の方や市民の方々へのインタビュー。オンラインにも関わらず、学生のみなさんとても上手にインタビューをされています。

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

 Bチーム  Cチーム dチーム 

 

第1回プレゼン大会。ソフトバンク社員の方々、担当課長から厳しいご意見もあり、また1から考え直すチームも・・・💦

Aチーム プレゼン プレゼン

 

第2回プレゼン大会。副市長と担当部局長が登場✨明日の市長プレゼンに向け、ラストスパートです。

 プレゼン2日目 プレゼン2日目 プレゼン2日目

 

いよいよ最終プレゼン。市長の登場です!気になる提案内容はいかに・・・

最終 最終 最終 最終 集合写真

課題提案

(1)あかがねポイントの利用拡大

課題のゴールは「あかがねポイントユーザーが市の事業に参加すること」。そこで、ポイントを貯める意識が高い30-50代女性をターゲットに絞り調査を進めていきました。ターゲット層は仕事や家庭、子育て等で自由に使える時間が少なく、貴重な自由時間を割いてまで事業に参加するメリットがないという声が多数ありました。つまり、あかがねポイントの付与は市の事業への参画を促進しておらず、本質的な課題解決策とはならないことが分かりました。よって、「あかがねポイントを利用すること」と「事業への参加を促進すること」は分断して考えるべきだと思います。市民の声に寄り添った、真に必要とされる市の事業の設計が必要であることから、本当の課題は次のとおりではないでしょうか。

(A)ターゲット設定を明確化

(B)企画内容と伝え方をそれぞれに応じて検討

今後は市民のニーズに寄り添った事業の設計を当チームで実施をさせてほしいです🙌

 

(2)市民が行うシティブランド活動 【一部採択✨】

「令和6年度までに20~30代の市民のうち3人に1人がシティブランド活動に参加している状態」を目標に、解決策を考えました。

まず、私たちが「新しい活動に参加するときの流れ」は、1.(情報を)知る→2.参加する→3.発信する→1.知る、、、ですが、現状ではシティブランド活動を知っている人は20%にも満たず、3.発信と1.知るが分断されていました。第三者の非公式な情報発信により、参加意欲が向上するという調査結果が出たため、SNSを通して市民が情報発信を行う「新居浜アンバサダー制度」が有効的であると考えました。しかし、アンバサダー自身が何をしたらいいのか分かっておらず、制度自体が形骸化していました。

そこで、市とアンバサダーの交流会や、アンバサダー同士の交流の場「アンバサダールーム」を設置することで、アンバサダー制度の意義の再認識や情報発信に対するモチベーションの向上を目指します。そして、シティブランド活動を広く周知してもらうため、「オール・ニイハマ制度」を提案します!現状のアンバサダーをメンバー(小学3~4年生以上の市民)、サポーター(現アンバサダー)、アンバサダー(とくに積極的なサポーターを選抜)の3階層に分け、階層ランクアップでインセンティブを提供。市民を巻き込むことで、他人事ではなく自分事として捉えてもらえるのではないかと考えています。

引き続きシティブランド活動・アンバサダー制度の本質課題分析を続けたいと思っているので、ぜひ一緒にプロジェクトを続けさせてください!!

 

(3)にいはまファミリー・サポート・センターにおける提供会員の増加策 【採択✨】

依頼会員のニーズに合った支援を提供できる層の提供会員の登録が増えていないため、令和5年度末までに必要な提供会員数90人増を目指して、解決策を考えました。

依頼会員のニーズとして、車を運転でき、かつ子育て経験がある人であることが分かりました。そのため、子育てがひと段落しており、運転のハードルが低い50代主婦・主夫、パートタイムで働いている方に情報共有の面でアプローチすることが有効的であると考えました。

アプローチ方法としては、パートタイムで地域のスーパーに勤めている方を対象として、市内の全スーパーの従業員にチラシを配布していただく。また、転勤の同伴者などの地域との繋がりがない方には転入者ウェルカムプレゼントにチラシを封入する。そして、提供会員の「メンター制度」の導入を提案します!説明会を開催したり、メンターに同行する機会を提供したりすることで、登録のハードルが下がります。さらには提供会員同士のつながりが生まれるため、気軽に相談ができるようになります。この提案を通して、新居浜ファミサポから地域のつながりを生み出すことが出来ます✨

 

(4)ゼロカーボンに向けての環境配慮行動の促進

新居浜市では「2050年までに二酸化炭素排出量実質0」を目標にしています。そこで、まず新居浜市職員の自転車通勤割合を格段に増加させる画期的な方策について検討しました。

過去に実施した施策では効果が出なかった理由として、環境意識に訴えるだけでは行動変容を起こすのは難しいことがわかりました。実際の声に基づいてメリットデメリットを整理したところ、自動車の利用メリットが自転車に比べて大幅に上回っていることが分かりました。そこで、自転車が優位な環境を形成することでゴールに近づけるのではないかと考えました。そこで提案する施策が次の3つです。

(A)減額通勤手当・レンタサイクル

自動車利用回数に応じて手当を減額するというものです。まずは通勤半径6km圏内で、体力があり影響力が大きい市職員から始め、ゆくゆくは市民にまで広がれば良いなと思います。

(B)自転車報告祭り

自転車が通行しにくい箇所の報告を行い、自転車通勤者がストレスなく通える道路にすることで、自転車利用を促進します。

(C)「自転車の街」復活祭り

報告された場所に対して簡易規制を実施します。

一緒に「NEXT自転車の街」を創っていきましょう🏁

 

(5)中心商店街の活性化 【条件付採択✨】

私たちが取り組んだテーマは「登り道サンロード・登道三並商店街の活性化」です。かつての賑やかな雰囲気を失いつつあるこの商店街を、市民の交流によって持続可能な賑わいを創出する場に変えたい!賑わいを生み続ける仕組みづくりのため、私たちが施策を提案します!

(A)銅夢キッチンにて、限定食材×ミールキットの企画販売、料理教室の開催

季節の野菜やここでしか手に入らない希少食材が入ったミールキットを販売することで、品ぞろえにおける弱みを強みに転換!レシピや食材を商店街の飲食店がプロヂュースすることで、商店街同士のつながりを創出します。また、ミールキットを活用した料理教室を定期開催することで両商店街のつながりを創出✨

(B)さんさん産直市ぷらすの実施

月末日曜日(年12回)さんさんモールで産直市場を開催!うち3回を銅夢キッチン・サンモール・登道南商店街の同日イベントとします。また、出店料を大幅に値下げすることで、産直市への出店数を上げたいと思います。

一緒に誰もが幸せを実感できる笑顔輝く新居浜市を実現しましょう!!

終わりに

新居浜に住み、日々向き合っている職員ですら頭を悩ます課題でした。新居浜に来たことも聞いたこともなかった学生のみなさんが、1週間で施策を提案するなど、とても無謀だと正直思っていました。しかし、日々、新居浜市民になったつもりで、“自分事”だと思って向き合い、もがき苦しむ姿に心打たれました。限りある時間、オンラインという環境のなかで思うようにいかないことも多かったと思いますが、学生のみなさんが新居浜市に残してくれた爪痕はとても深く大きなものでした。いつか、新居浜でみなさんにお会いできることを楽しみにしています。