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令和5年1月 新年互礼会市長あいさつについて

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ページID:0117329 更新日:2023年1月1日更新 印刷用ページを表示する
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 新年明けましておめでとうございます。令和5年の「輝かしい幕開け」にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 皆様には、希望に満ちた新年を健やかにお迎えになられたことと、心からお慶びを申し上げます。

 今年の干支は,「癸卯(みずのと・う)」でございます。「癸卯」は、冬の厳しい寒さが去り、春の兆しが訪れたことを表し、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年になると言われております。

 早いもので、私も新居浜市の舵取り役を仰せつかり、11回目の新年を迎え、第3ステージも折り返し点を通過いたしました。今一度、初心に立ち返り、改めて課せられた使命・責任の重大さを厳粛に受け止め、全身全霊を注ぎ、市民の皆様と共に、明るい未来を切り拓いていこうと、意を新たにしているところでございます。

 昨年を振り返ってみますと、やはり、新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年でございました。

 3年もの長きにわたり、感染流行の波を繰り返し、現在、第8波の更なる拡大が懸念されておりますが、今年こそ、感染の連鎖を断ち切り、ウィズコロナ・アフターコロナ元年となることを心から願っております。

 また、長引く「ロシアによるウクライナ侵攻」や「急激な円安」に伴う、諸物価の高騰など、国民の誰もが、強い閉塞感を感じた1年ではなかったかと思います。

 一方、明るい話題といたしましては、2月に行われた北京オリンピック2022で、日本選手団が、史上最高となる、18個のメダルを獲得し、3月に行われたパラリンピックにおいても、7個のメダルを獲得いたしました。

  また、野球界では、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、13者連続三振で完全試合を達成、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が史上最年少での三冠王、アメリカ大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が投打に活躍し、2桁勝利、2桁本塁打を達成いたしました。

 更に、記憶に新しいサッカーワールドカップでは、日本代表「サムライブルー」が、優勝経験のある強豪国「ドイツ」、「スペイン」を相手に、決して諦めない、粘り強い戦いにより、見事勝利をおさめました。

 これらスポーツ分野での輝かしい日本人選手達の活躍は、国中に、大きな感動と勇気を与えてくれました。

 そして何より、本市出身の高瀬隼子さんが、小説『おいしいごはんが食べられますように』で、「芥川介賞」を受賞されたことは、コロナ禍で沈んでいた空気を一掃し、まさに市民に誇りと感動を与えてくれる、大変喜ばしいニュースでございました。

 昨年は、本市におきましても、市制施行85周年という節目の年でございました。

 10月に、神奈川県横須賀市と都市間交流協定を締結いたしました。今後、両市の発展に共通する、先人たちの知恵・精神・尊い努力を次世代に継承するとともに、数多くの素晴らしい地域資源など、お互いの強みを生かし、知恵を出し合い、「住みたい・住み続けたい世界に誇れるまち」、そして「市民一人一人が幸せを実感できるまち」の実現に向けて、努めてまいりたいと考えております。

 また、コロナ禍において、物価高騰の影響を受けた、市外で暮らす本市出身の大学生等の支援策として、市の特産品を送付する「ふるさと新居浜便学生支援事業」を実施し、11月には、学生同士の交流の場となる全国「新居浜倶楽部」交流会を開催いたしました。今後におきましても、本市出身の方のUターンに繋がるよう、ネットワークの充実・強化に努めてまいりたいと考えております。

 そして昨年末には、地域情報サイト「生活ガイドドットコム」が発表した「全国住み続けたい街ランキング2022」において、本市は、四国で1位にランクインすることができました。

 このランキングは、実際に住んでいる市民の皆様からいただいた評価ということで、これまで約10年間、皆様と共に取り組んできた施策が、市の魅力や市民満足度の向上に繋がったことを示すひとつの結果として大変嬉しく受け止めております。

 次に、本年の主な取り組みについてでございます。

 昨年5月、国連が推奨するSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた本市の取り組みが評価され、国から「SDGs未来都市」の選定を受けることができました。今後、より一層、官民が連携してSDGsを推進していくための体制づくりに努めてまいりますので、皆様のご協力をお願いいたします。

 また、ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みとして、新居浜港において、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指し、現在、産官学が連携して、温室効果ガス削減の取り組みや、次世代エネルギーの受け入れ環境の整備等について検討を進めており、本年3月までに「新居浜港カーボンニュートラルポート形成計画」を取りまとめることといたしております。

更に、市民の皆さんから非常に高い関心がよせられている、「総合運動公園」・「市民文化センター」の整備につきましては、それぞれ、より具体的に事業を進めていくための基本計画・基本構想を本年3月中の策定に向け、協議・検討を進めているところでございます。

 また、国の登録有形文化財である「旧端出場水力発電所」については、これまで、耐震補強工事や周辺整備工事を実施してまいりましたが、3月末に一般公開できる運びとなりました。別子銅山の近代化を支え、鉱山から派生した諸産業、ひいては新居浜市の発展に大きな役割を果たした旧端出場水力発電所を、是非、ご覧いただきたいと思います。

 さて、中国の「漢書」を語源とする言葉に「不撓不屈」がございます。強い精神で困難や逆境に立ち向かい、くじけないという意味でございます。

 今日の現状は、市民の皆さんが、肌身で感じておりますとおり、長期にわたる「感染症危機」、「エネルギー・食糧危機」、また、1年近くにもわたり、緊迫した情勢が続く「ロシアによるウクライナ侵攻」、急激な「円安」、そしてこれらに伴う原油価格の高騰、厳しい物価高といった切実な情勢で、閉塞感に満ちております。

 この閉塞感を打ち破るため、今年1年、「不撓不屈の精神」で、私の第3ステージの公約に掲げております「7つの夢」の実現に向け、「子育て支援」、「地域経済の再生」はもとより、「健康寿命の延伸」、「コミュニティの活性化」、「デジタル化の推進」などの各種施策に積極的に取り組み、「飛躍の年」となるよう邁進してまいります。

 ご参会の皆様方、お一人お一人の、より一層のご支援、ご協力を、切にお願い申し上げる次第でございます。

 結びになりますが、本日ご出席の皆様をはじめ、市民の皆様にとって、2023年が希望に満ちた幸多い年となりますよう心よりご祈念申し上げまして、私の年頭にあたりましての挨拶とさせていただきます。