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新年明けましておめでとうございます。
市民の皆様にとって希望に満ちた新年を健やかにお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。
また、年頭のお忙しい中、各界から多くの皆様にご出席を賜り、このように盛大に新年互礼会が開催できますことを、厚く御礼申し上げます。
さて、本年は、60年に一度巡ってくる「丙午(ひのえうま)」の年にあたります。丙(ひのえ)は、太陽の光、つまり陽の光を、そして、午(うま)は火の気を象徴し、この2つの「火」が重なる本年は、情熱や行動力が高まり、勢いのある年になると言われています。
私自身、市長就任以降、あっという間の1年間でございました。2年目の市政運営にあたり、全力で駆け抜けた1年目をさらに上回るスピードで取り組みを進めるとともに、市民の想いに私の想いを重ね、理想の新居浜市の実現に向けて、丙午(ひのえうま)の年にふさわしく、大地を力強く走る駿馬のごとく、情熱とエネルギーを持って、駆け抜けていく所存であります。
また、来年、本市は市制施行90周年を迎えます。大きな節目の年であるとともに、その先の100周年に向けた「強固な土台づくり」のスタートの年でもあると考えておりますことから、多くの皆様のご支援、ご協力のほど宜しくお願い致します。
地方で暮らす私たちを取り巻く環境は、依然として不安定な要素が多く、国内外を見渡しても様々な分野で予測困難な状況が定常化し、不確実性が一層増しています。「発生確率は低いが、起これば甚大な影響を及ぼす」事象を指す「グレースワン(灰色の白鳥)」という言葉がありますが、加速度的に進む人口減少、行政インフラの老朽化、そして南海トラフ巨大地震への備えなど、身近に潜むリスクを的確に予見し、市政を預かる者として更なる緊張感を持って当たらなければならないと意を強くしているところです。
このような時だからこそ、ブレない街づくりのビジョンと、市民の元気を生み出す必要があります。
私は、本市のお家芸とも言える「ものづくり産業」をはじめとする地域経済の更なる発展を目指し、新たに「にいはま営業本部」を設置し、自ら先頭に立ち、「にいはま営業本部」のトップとして、本市の「ものづくりブランド」等を強力にセールスしてきました。また、「幻のイモ」と称される「七福芋」を活用した商品開発も進めており、地元の産品を積極的に売り出す取組みもしています。本年も、こうした市内企業の皆様と一体となった「にいはま営業本部」の積極的な営業活動の展開を通じ、地域経済の活性化に汗を流してまいります。
また、新居浜市の魅力を高めていくためには、情報発信力の強化も重要であると考えています。その一環として、昨年5月には、大阪・関西万博への太鼓台等の派遣事業が、多くの市民や企業・団体の皆様のご協力とご支援により、成功裡を納め、本市の伝統と文化を国内外へ発信する貴重な機会となりました。この派遣事業をきっかけとして、新たな営業機会を獲得するなど、具体的な成果も生まれており、今後も、こうした経験を、本市の更なるブランド力向上につなげていきます。
重ねて、市政広報テレビ番組「DonDonにいはま」の放送開始や、昨年末の紅白歌合戦に2度目の出場を果たされた新浜レオンさんのふるさと観光大使就任、NHKドキュメント72時間の年末スペシャルにも選ばれた、市営10円プールをテーマにした番組の反響など、本市の魅力は着実に国内、そして世界へ広がっています。今後もこの勢いを止めることなく、市民の皆様が誇りに思える発信を続けてまいります。
また、近年、地震をはじめ、自然災害はますます激甚化、頻発化しており、防災・減災への取組も、喫緊の課題だと考えています。昨年3月に公表された「南海トラフ巨大地震の新たな被害想定」において、愛媛県の最大想定死者数が約24,000人と、前回公表から倍増する数値が示されましたが、本市として市内28か所の指定避難所で備蓄物資の拡充など更なる対策を進めていきます。
更に、本市発信の取組みとして、被災者の生活再建へのパスポートと言われる罹災証明書の迅速な発行を図る、新たな「罹災証明発行システム」の導入に際し、県下の市町との共同運用を提案、実行することで手続きの標準化、コスト削減を実現する事が出来ました。
加えて、大規模災害の発生時には、市単独での対応には限りがあるため、民間事業者の皆様との災害時応援協定を逐次進めています。昨年は19件、累計で138件の協定を締結しましたが、市にはない専門技術や知見、資機材等、多方面での連携を強化し、地域全体の災害対応力の強化と被害を最小限にとどめられるよう努めてまいります。
ここで、全国的な視点から見た本市の評価を一つご紹介いたします。
東洋経済新報社が発表した「住みよさランキング2025」の人口10万人以上ランキングで、本市は、愛媛県内で1位、四国で2位という高評価をいただきました。このランキングは、安心度、利便度、快適度、富裕度の4つの視点から、順位付けしたものですが、特に、本市の医療環境や、安心して子供を産み育てられる環境、買い物の利便性、都市公園の充実などが高く評価されており、様々な立場の方が共に暮らせるまちづくりに関し、客観的な評価をいただけたものと受け止めています。実際に、本市は、四国でも6番目となる人口規模で、製造品出荷額等も四国で最も高い実績を誇るなど、四国、愛媛を代表する誇るべき街であります。
しかしながら、人口減少が進む中、本市が将来にわたり現在の「暮らしやすさ」を持続可能なものにするためには「スマートシュリンク、つまり、賢く縮む」ことが不可欠だと考えています。そうした視点を持ちつつ、あらゆる市民の皆様のウェルビーイングの向上を目指すためには、とどまることのない新たな挑戦とともに、既に「あるもの」を磨いていくこと、「『ないものねだり』ではなく『あるもの磨き』」の取組みも必要となります。
客観的な評価をいただいた本市の「暮らしやすさ」と同様に、新居浜には、まだまだ、多くのダイヤモンドの原石があります。今一度、皆様とともに本市が持つ潜在的な力を掘り起こし、磨き、発信していくことで、さらなる地域ブランド力の向上と地域の活性化、市民の誇りの醸成につなげたいと考えています。
私は、市長就任以来、「現場主義」と「スピード感を持った対応」を基本に、対話とコミュニケーションに基づく市政運営を進めてきました。まずは地域の価値や課題を見える化し、目指す将来ビジョンを共有することから、新居浜市の未来は始まると信じています。そのために、今後も、市民の皆様や地域の各団体、企業の皆様との対話と連携を深め、より良いまちづくりに積極的に挑戦します。
引き続きのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、本日ご参会の皆様をはじめ、市民の皆様にとりまして、希望に満ちた幸多い一年となりますようご祈念申し上げ、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和8年1月5日 新居浜市長 古川拓哉