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令和3年1月 新年市長訓示について

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ページID:0086428 更新日:2021年1月1日更新 印刷用ページを表示する
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新年 明けましておめでとうございます。
皆様方には、つつがないご越年のもと、希望に満ちた新年をお迎えになられたことと心から新春のお慶びを申し上げます。
一方、消防、渡海船、清掃センターなど、業務の関係から、年末年始も勤務された職員の皆様、本当にご苦労様でございました。

昨年を振り返りますと、中国 武漢市で確認された「新型コロナウイルス感染症」が全世界に急速に拡大し、ヨーロッパ各国では都市の封鎖「ロックダウン」も発令されるなど、地球規模で市民生活や経済活動に大きな混乱をもたらした一年となりました。

国内においても、4月には全国一斉に緊急事態宣言が発出されました。さらには、56年ぶりの開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックの延期をはじめ、春・夏の全国高校野球甲子園大会や高校スポーツの祭典「総合体育大会」なども中止となり、希望に満ちた多くの高校生が集大成となる舞台を失うことになりました。

現在も、全国的に感染拡大が収まらない状況が続いており、GOTOキャンペーンの停止、都市圏を中心とする県境を越える移動や飲食店の営業時間短縮等が求められるなど、終息の見通しが立たない中、市民生活の様々な場面で制約を受ける これまでに経験したことのない日常が未だ続いております。

一方、新居浜市にとりまして、昨年は、「Hello!NEW新居浜」を合言葉に進めているシティブランド戦略の大きな成果として、雑誌”アエラ”「コロナ時代の移住先ランキング」において、本市が全国14位(県内1位)に選ばれるという、うれしいニュースが届きました。コロナ禍のなか、以前にも増して、心の豊かさと安心で安全な生活を求めて、地方への移住志向が強まることが期待されております。この追い風を地方創生の好機と捉え、自然と生活の豊かさなど本市の魅力を全国に向けて、さらに発信しなければなりません。

また、昨年末には、我が国の夢と希望を乗せた宇宙探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」で採取した岩石の入ったカプセルを、地球に無事帰還させることに成功いたしました。さらには、「全長18メートル 実物大のガンダムを動かせ!」という、夢に挑んだプロジェクトもございました。いずれも、住友重機械工業新居浜工場で培われた高い技術力に支えられたプロジェクトであり、ものづくりのまち 新居浜にとりまして、誇りと自信に満ちあふれたニュースでした。

折りしも、2021年度は、本市まちづくりの新たな指針であります「第6次新居浜市長期総合計画」がスタートいたします。本市が目指す都市像として、「-豊かな心で幸せつむぐ- 人が輝く あかがねのまち にいはま」を掲げており、市民の誰もが誇りと幸せを実感できる笑顔輝く新居浜市の実現に向け、市民・事業者の皆様と一丸となり、「新しい新居浜」を創る取組を推進していかなければなりません。

私は、2012年の市長就任以来、「JR新居浜駅周辺整備」、「あかがねミュージアムの開館」、「マイントピア別子リニューアル」をはじめ「総合防災拠点施設の供用」、「住友各社の大型設備投資と企業誘致」、「コミュニティスクール開設」、「子ども医療費無料化の拡充」、「えひめさんさん物語の開催」などの事業に取り組んでまいりました。これらプロジェクトにつきましては、皆さんとともに汗をかき、一歩一歩、歩みを進めてきたことで大きな成果が、実を結んだと改めて実感しております。

しかし、一方では、「総合運動公園構想の推進」や「地域コミュニティの再生」、「健康寿命の延伸」、「教育力の向上」、更には、多発する自然災害、人口減少問題など市民の皆様の関心が高い重要課題も山積しております。また、喫緊の課題である「新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立」にも、スピード感を持って取り組まなければなりません。まさに、2021年は、新たな時代への転換期となる重要な1年であると考えております。

本日、お集まりの幹部職員の皆さんには、このような厳しい状況の中にあっても、ぜひとも、前向きに明るく、夢を持って行動していただきたいと考えております。

幕末の志士 吉田松陰の言葉に
「夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に夢なき者に成功なし」
と、あります。
夢を持つこと、目指す理想を掲げることが必要です。
ただし、それだけでは何も前進いたしません。
夢を持ち、そして、何よりも大切なのは、実行(行動)です。

また、組織が組織として機能し職員一人ひとりが持てる力を発揮して総合力を高めることが肝心です。そのためには、自由活発に意見が出しあえる風通しの良い職場風土と、目的を明確にして進むべき方向性を誰もが共有することが重要です。
いかに個々が力を持っていても、それがチーム内で共有できていないと力が分散してしまいます。それぞれが自分の担うべき役割を自覚し、互いに補完しあうことで組織が持つ力が「最大限」発揮できます。

どうか、幹部職員の皆さんには、組織が目指す方向、目標を明確に示すとともに、部下の声(提案)には しっかりと耳を傾け、これまで以上に、強いリーダーシップを発揮して、目指す都市像「-豊かな心で幸せつむぐ- 人が輝く あかがねのまち にいはま」を実現するため、全庁一丸となって取り組んでいただくようお願いします。

「市役所が変われば、新居浜市が変わる、市役所が元気になれば、新居浜市が元気になる」と私は常々考えております。
職員の皆さんお一人お一人の笑顔や熱意、職務に精励する姿が市役所を変え、ひいては新居浜市を元気にすることができるものと確信いたしております。

結びに、今年一年が、皆様方にとりまして健康で幸多い、そして、新居浜市にとりまして、より一層 飛躍の年になりますことを祈念いたしまして、新年にあたりましての挨拶といたします。
今年一年、どうかよろしくお願いいたします。