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令和5年1月 新年市長訓示について

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ページID:0117325 更新日:2023年1月1日更新 印刷用ページを表示する
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 職員の皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 令和5年、新しい年を迎えるにあたりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 皆さんには、ご家族やご友人と有意義なひと時を過ごされ、新たな気持ちと新たな決意をもって、本日を迎えられたことと思います。

 また、年末年始においても市民生活に欠かすことのできない、消防や水道、渡海船、さらには、清掃センター、美術館など、業務の関係で勤務された職員の皆さんには、本当にご苦労様でございました。

 さて、昨年を振り返りますと、実に3年に及ぶ新型コロナウイルス感染拡大の中、1月には第6波、夏には過去最大となった第7波、昨年末には第8波が本格化し、県内全域に「医療ひっ迫警戒宣言」が発出されるなど、日常生活や経済活動に多大な影響を及ぼした1年でありました。

 また、ロシアによるウクライナ侵攻や、度重なる北朝鮮のミサイル発射、世界規模での急激な物価の高騰、国内においても、民主主義の根幹をなす選挙期間中に安倍元総理が銃撃されるといった、不安なニュースがあった一方で、カタールで行われたサッカーワールドカップでは、強豪国を相手に粘り強く戦い、見事勝利を収めた日本選手の活躍に「勇気と元気」をいただきました。

 本市におきましても、脱炭素社会への移行が進む中、3月には新居浜LNG基地からガス供給が開始されたことに伴い、効率的で環境負荷の低い液化天然ガスや水素を燃料とする愛媛県内初の高効率LNG発電がスタートいたしました。

 また、本市出身の小説家 高瀬隼子さんが、「第167回芥川龍之介賞」を受賞されたことをはじめ、8月には本市で開催された全国高等学校総合体育大会のウェイトリフティング競技で、新居浜東高等学校の斎藤朱音さんが1年生ながら他の選手を寄せ付けず優勝するなど、「モノづくりのまち」、「文化とスポーツのまち」新居浜として、全国に誇れる大変喜ばしいニュースがございました。

 さて、令和5年、今年の干支は十二支で四番目となる「癸卯(みずのと・う)」です。 卯(うさぎ)は穏やかで温厚な「家内安全」を意味するとともに、豊穣、子孫繁栄のシンボルと言われています。さらに後ろ足で力強く跳びはねる姿から「飛躍」や「向上」の象徴と言われています。

 新年を迎えるに当たり、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すことはもちろん、ウイズコロナ・ポストコロナ社会を見据えた取り組みを着実に進めることにより、まさに令和5年を「飛躍の年」にしなければならないと思っているところです。

 一方、愛媛県が昨年9月に発表した将来人口推計では、このままの状態が続けば、2060年の県内人口は、2020年と比較して4割以上の減少、新居浜市の人口も7万6千人へ3割以上減少すると言う大変ショッキングなものでした。

 私は常日頃から「人口は、まちの元気のバロメーターである。」と考えています。なんとしても、急激な人口減少に歯止めをかけること、更に新居浜市の持つ伝統や文化、数多くの素晴らしい地域資源を次代へ継承すること、そして将来にわたって持続可能なまちづくりを実現することは、我々行政に与えられた使命であると強く認識するところであります。

 事業は人なりとの言葉を残し、経営の神様として有名な松下幸之助さんは、働くということについて、次のように話されています。

「趣味を楽しむ、家庭を大切にする、その他のいろいろな面で生活を多彩にしていくことも大切であるが、その根底には、仕事に打ち込み、仕事に喜びと生きがいが感じられなければならない。」、「仕事は「生きがい」が育まれる場で無ければならない。」

さらに、リーダーの心得十か条の一つとして、

「率先して手本を示してこそ部下がついてくる。たとえ知識、才能は部下より劣っていても、人一倍の熱意をもって取り組む姿勢が必要」、「部下をよき人材に育ててこそ一人前の幹部である。」と、部下の育成の重要性を説かれています。

 また、京セラを一代で築き上げ、昨年惜しまれながら亡くなられた稲盛和夫さんは、

「仕事」=(イコール)「考え方」×(かける)「熱意」×(かける)「能力」と、

言っておられます。

「考え方」は、物事に取り組む真摯な心構え、

「熱意」は、こうすべき・こうありたい、という強い想い、

「能力」は、強みであり知識や個性などのことを指し、

「考え方」、「熱意」、「能力」、この3つが足し算ではなく、かけ合わされてこそ「仕事」の良し悪しが決まるもの、また、どれひとつが欠けても結果に結びつかず、継続的発展は難しくなります。

 これを組織に当てはめて考えると、全員の意識が一つにならずバラバラであったり、また反対を向いていたのでは、成果には結びつかないことになります。

 しかし、「考え方」、「熱意」、「能力」それぞれの要素を高め・更に強化をはかることで、何倍もの素晴らしい成果に結びつけることができます。

 新年に当たり、幹部職員の皆さんにお願い申し上げたいのは、一人一人が自分の能力を十分に発揮できる働きやすい職場環境の構築と意識の醸成です。

 幹部職員の皆さんには、部下の発想や部下の声にしっかりと耳を傾けて、一致団結して同じゴールに向かって進むことができるよう、具体的で適切な目標設定と目標達成に向けた進捗管理を行っていただきたいと思います。

 職員の皆さんには、まず「自分自身、新居浜が大好きです。」と宣言していただき、新居浜市に住んでよかった・子や孫にも住んでもらいたいと自信をもって言える「住みたい・住み続けたいまち」、そして「一人一人が幸せを実感できるまち」新居浜の実現に向けて、一丸となって頑張ってまいりましょう。

 結びに、今年一年が、皆様にとりまして健康で幸多い、そして、新居浜市にとりまして、より一層 飛躍の年となりますことを祈念いたしまして、新年にあたりましての挨拶といたします。

 今年一年、どうかよろしくお願いいたします。