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平成26年度第6回市政モニター会議議事録

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ページID:0015743 更新日:2015年3月20日更新 印刷用ページを表示する
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平成26年度 第6回市政モニター会議
●日 時  平成27年2月24日(火曜日)9時30分~11時30分

●場 所  新居浜市役所 3階 応接会議室

●出席者  (市政モニター)15名
          新居浜市長 石川勝行
             (事務局) 秘書広報課 神野課長、藤田

●欠席者  (市政モニター)3名

●会議内容

市長あいさつ

市長講演   「平成26年度の取り組み状況及び今後の取り組みについて」
                        「平成27年度当初予算のポイント」
     
      石川市長より説明(30分)

モニター意見発表

【課長】続きまして、モニターさんから今年度の市政モニター活動に参加してのご感想・ご意見などを発表いただきます。問題解決のための率直なご意見、ご提言をいただけたらと思います。また、今年度の活動内容以外でも市政について何かお気づきの点があればお願いいたします。

【モニター】一年間色々と見学させてもらい、たいへん勉強になった。二点ほど聞きたい点がある。サッカー場までの道路は整備されているが、その上の第三平尾墓園までの道路は整備されていない。整備する予定はないのか。
【市長】墓地の中ではなく、それより上の道路となると、新居森林組合が管理している林道となる。一般的な維持管理は市も行っているが、拡幅となると、林道なのでそれぞれの所有者の意向がある。将来、もし例えば先ほど説明した総合運動公園や他の施設などをつくるということになれば、やはり北の道からも入らなければならないので、整備も考えていかなければならないが、今の段階では計画はない。
【モニター】もう一点は、前田交番から工場前に抜けていく道路だが、朝夕のラッシュがひどい。あの道も昔、拡幅の計画があったということだが、それは計画案の中に入っているのか。
【市長】こちらの道は都市計画道路の中に入っており、拡幅の計画は考えている。ただし角野船木線の整備後の整備候補ということになるので、他の候補との兼ね合いをどうするかという事がある。私としては住友との連携強化という面もあるので、住友関係各社あるいは地元から、用地買収に協力するので早くやってほしい、といった要望があれば、早期にやりたいという思いを持っている。

【モニター】第1回会議の際にJR駅周辺にホテルがない、ということを発言した。その際、ホテルについては今後交渉するとの答えであったが、どういうホテルができるのか。またそのホテルに飲食店が入ればいいと思うがどうか。
【市長】ホテルについては、入札は終わっているが、まだ正式な契約ができていないため公式発表していない。内容としては、10数階のホテルができることは間違いないが、そのホテルに飲食店が入るのかについては、ホテル側と現在協議中である。
【モニター】今年度の市政モニター会議の中で、建築中の総合文化施設の見学をお願いしていたが、秘書広報課より安全面から無理だと言われた。しかし、2月に市議会議員が数名見学に行っている筈であり、市議会議員が行って、市政モニターが行かないというのはおかしいと思うので、その辺りは調整してもらいたい。
【市長】今であれば、中には入れなくても外から説明するという方法もあるので、今後検討したい。

【モニター】二年間、個人ではなかなか施設見学や説明を受けることはできないが、モニターとして行った場合は各担当者の説明を聞くことができ、非常に参考になった。今後も一市民として、新居浜市の色々な事業に参加したいと思っている。【市長】よろしくお願いします。

【モニター】初めてのことだったので市政モニターの意義を勉強してから、この市政モニター会議に臨んだが、他市の市政モニター制度はアンケート重視が多いのに対して、新居浜市の市政モニターは視察がとても多く、目に見えて関心を持つことができて、とても勉強になった。市民レベルの質問にも、職員が真摯に答えてくれ、よく理解できた。より多くの人がモニターとして活躍することがとても大事なことだと思う。平成27年度の当初予算の話で思ったことは、学校図書館への支援の拡充について、私は複数の学校図書室を見たことがあるが、支援員2名を増員する以前の問題として、まず学校図書がないという問題がある。本当に読みたい本を子どもたちが探せない、結局図書館へ行くしかないとなると、どうしても本離れが多くなり、学力の低下につながる。できれば、各学校の図書室の充実をお願いしたい。
【市長】モニターの件については、新居浜市の場合は現場をよく見てもらう方式を採っているのと、他市ではもっとモニターの人数が多く、アンケートを実施し回答してもらうことを市政モニターと言っているのではないかと思う。それはそれで良い制度なので、アンケートもやりながら、このように現場を見てもらうのがいいのではないかと思っている。学校図書館については、学校での本離れが進んでいるので、学校にも図書教諭はいるが先生たちは手いっぱいなので、市が支援員を雇用して、子どもたちにもっと図書になじんでもらうために行っている。図書そのものが少ない、という話は、申し訳ないが現場を知らなかったので、教育委員会に伝えておく。毎年予算を組んで図書は買っている筈であるが、充実というところまでは至っていないのかと思う。ただ、それぞれの学校で同じような本ばかり買うよりも、本を学校間や市立図書館とで回せるようなシステム作りというのも、一つの考えではないかと思う。

【モニター】二年間モニターを務めたが、やはり自分で行って見るよりも、説明をしてもらうと見につくものが違う。その中で特に水問題について、新居浜市の水道水は消毒・ろ過されたもので、非常に良いものだけれども、朝に水を使う時にはバケツに1杯くらい出してから使うとなお良い、還元水にしなくてもいいくらい良い水だが還元水にするとなお良い、ということを知り、早速実行している。また、ごみ減量化についての説明の中で、紙はリサイクルできてお金にもなると聞いてから、焼却ごみの中に紙を入れず、新聞と一緒に古紙収集に出すことにした。説明を受ける中で特に感じたのは、言おうとしていることが本当に伝わるような説明になっているかということ。作業をする、ということと、仕事をする、ということは違うので、仕事になるような説明をしてほしい。以上が感想である。意見としては、市の特徴として、新居浜市で何か日本一になるようなことができないか。出生率が県内一番ということも大事だが、たちまちお金をかけずにできることとなると、まず市民サービスの向上がある。今朝方、来庁した時には受付のところから出てきて案内してくれる人もいたが、普段の日中にもこういうサービスができているのかどうか。こういうサービスで日本一になることもできるのではないかと思う。次に、新居浜市の美化ということ。最近は自治会でも、犬の糞をなんとかしようと、イエローマークをつけて観察する、ということをしているが、やはりもっと市が美化推進をやっていかないといけない。そして市の清掃についてだが、花火大会とか祭り前にそれぞれの地区で清掃を行っているが、市で一斉にやるような日を決めて、そして市職員が率先してやる、これが定着してくると普段からやるようになるのではないか。他には、観光資源について、新居浜市は住友があってできたような町である。特に1927年(昭和2年)に、当時の鷲尾さんが新居浜の町を工業都市として残そうと、ご存じのとおり港湾・道路・諸事業(機械工業、電力)を興す等の後栄策をやったおかげで、今の新居浜市がある。しかし、その後というのが、今の新居浜市の中では見えない。最近では静岡で徳川家康公四百年祭をやるとの報道があったが、新居浜も別子銅山が1690年より銅の生産を始め、約300年続いた歴史がある。別子銅山東京展を開催したと聞いたが、新居浜でも後に残る何かをやってほしい。そして広瀬公園の充実、夏は丸亀の万象園のようにしてはどうか。マイントピアについては改修すると聞いているが、これらの観光資源があるのだからもっと活用してはどうかと思う。
【市長】紙については、ご案内のとおり集団回収補助制度なども行っているので利用してほしい。ご意見のうち、まず日本一ということで、市民サービスの向上、これは確かに良い事である。先ほど、これからの取り組みの中で説明したように、平成27年度に1階フロアを改修してワンストップサービス、完全なワンストップは中々難しいが、それに近い形に持って行く予定である。そして、現在もフロアマネージャーを2名配置しているが、これは非常に好評である。このような形で市民サービスの向上を図っていきたい。それから、環境美化についてはおっしゃるとおりである。市民一斉清掃も少し形骸化してきた感もあるので、またやり方を考えてできるだけ多くの皆さんに参加してもらうようにしたい。一つ考えているのは、先ほども国体開催の話で申し上げた「あいさつ運動」と「花いっぱい運動」で、まず肝心なところ(高速出口付近、駅前など)に皆さんと一緒に花を植えることで、ごみも捨てなくなるのではということを考えている。観光については、もちろん新居浜には大きな産業遺産である別子銅山があり、先ほどの鷲尾さんの話もあったが、新居浜は住友と深い関わりがあるので、これを中心に地方創生をしていかなければならないと考えている。そういう意味で、住友の顕彰というのはこれからもやっていきたい。その一つとして既に山田社宅の一部を寄付いただいているが、今後所長公舎等も寄付していただいたら、そこに鷲尾さんを顕彰するような展示を、ということも考えている。広瀬公園についても、建物は重要文化財となっているが、庭についても、国の名勝指定にしようと取り組みを行っている。今後、また色々ご意見いただきたい。

【モニター】二年間、見聞が広まり本当に良かったと思う。一番印象に残ったのは、平成25年度の旧端出場水力発電所見学である。先人の働きのすごさと、まだ現在でも使われるという機械の素晴らしさに感動した。また、モニター活動の内容ではないが、地元小学校の校区外通学による児童数減少の問題について、市長と教育長が地域懇談会で地域の意見を聞いてくれたことが本当に良かったと思う。
【市長】児童数を集めていただかないと、複式学級や統合という話になってもいけないので、これからもよろしくお願いしたい。

【モニター】一年間、色々と勉強させていただいたが、最後の道路整備状況の視察にあった清掃センター入り口の道路については、これまで線路下の急な坂道で停車する際に怖い思いを何度もしていたが、整備されて11号線や高速道路入り口との繋がりも良くなるということで、地域住民は喜んでいる。一つお願いがあるが、高齢者の生きがい創造学園の学園祭は今年も3月14日で決定している。昔はもっと遅い3月末に行っており、桜のトンネルの下で野点を行っていたが、2週間も前の実施では桜は咲いていない。変更した理由を聞くと、市役所の関係で日程の変更はできません、との回答だった。年度末で色々と忙しいのかとは思うが、せっかくの一年間の学習の成果を発表する場なので、関係者としては桜の季節である3月末か4月第1週の日程にしてもらい、トンネルの下で野点を行いたい要望があるということを、市長から伝えて欲しい。                                                                
【市長】わかりました。今年は3月14日に決まっているということなので、担当課に経緯を聞いて、もし可能であれば来年度から、ということでお伝えする。

【モニター】これまで各事業の内容は、市政だよりとインターネット程度しか情報がなかったが、今回初めて市政モニターに参加して、個々の事業の内容等を理解できるような説明を詳しくしてもらった。平成26年度は多喜浜塩田の塩の学習館や岡城館歴史公園など、地域の整備が進み感謝している。一つ気になるのが、市の方で作成したハザードマップを見るに、多喜浜地区には海抜0mの地域があり、津波が発生した場合に水が上がってくるのが非常に速いのだが、その場合に高齢者が逃げる場所がない。以前に校区集会で、藤田邸の中に一時避難できる場所をつくってほしいと要望したが、公園の中にはつくれないという意見が返ってきた。高齢化が進んでいる中、お年寄りにとっては1km先の避難所まで乳母車を押していくというのは大変なので、一時避難ができる仮の施設をつくってもらえないか。おそらく今後、自治会からの要望でも出ると思うので検討してほしい。
【市長】わかりました。防災については本当に真剣に取り組まなければいけないことなので、色んな自治会の人の意見も聞きながらやっていきたい。

【モニター】今回初めて市政モニターとして参加し、今まで知らなかったことがたくさんあったのが、市側の説明なども受けて、多くのことがわかった気がする。新居浜の発展のために、皆さんが一生懸命頑張っている姿も見せていただき、一市民として有難く思っている。また、他のモニターの意見もたくさん聞かせてもらい、いい勉強となった。一年間ありがとうございました。
【市長】ありがとうございました。

【モニター】幼稚園・保育園くらいの4歳~6歳世代に何か支援ができないか。色々なセミナーで聞いたが、その世代に一番知能が発育するそうである。ITや先の説明にもあった電子黒板などを利用して社会のルール等も含めた教育を行う、そこに集中した施策や予算の配分ができないかと思う。また、これは持論だが、そういう現実的なことについては、やはりコミュニケーション能力が高い女性の方が強いと思うので、一度女性だけで草案をつくってみてはどうだろうか。やはり介護と子育てには女性の感覚が大事である。

【市長】女性の意見を聞くべき、ということは市議会などでも声があがっている。今度女性懇談会なども開かれるので、そういった場で子育てや介護について意見を聞いていきたい。4歳~6歳世代への幼児教育についてはユニークな意見であり、参考にしたい。

【モニター】教育の方では中々難しいと思うが、ITを使えば予算もそんなにいらない。ビデオを流すだけでもいいと思う。

【モニター】思い返すと、国道11号線ができたのが1960年代ということで、もう半世紀も前のことになる。その頃は新居浜には南北の道路はあったが、東西の道路はなく11号線だけだった。それから、どんどん東西線ができてきて、これからは新しい道路をつくりながら、古い道路も直していかねばならないのかと考える。現在では交通事情が違うから仕方ないのかもしれないのだが、11号線を拡げてまた大きな道路をつくっているが、「先を見越してやる」ということは大事なことである。先ほどもあった鷲尾さんの話でも、本当は昭和通りは倍くらいの幅になる予定だったらしく、倍の道路になっていればおそらく、新居浜駅から住友・惣開までおそらく電車が通っていただろうという話を聞いたことがある。道路ができたけれど、後々使い勝手が悪いということにならないように、先を見越しての方法を考えていただきたい。古い道路をどんどん修繕しているが、掘っては埋め、掘っては埋めしており、パイプを埋めるのでいっぺん掘ったが、埋めた後にもう一度掘って今度は水道をやりかえるというようなことをしている事例も見た。50年も経つと新しかったものも古くなってくる。先を見越しての施策を考えてやっていただきたいと思う。
   次に、市政だよりの文章についてだが、理解するのに難しい文章がたくさん出てくる。例えば、2月号で市県民税の申告が必要な人の記載について、「次に該当しない人は、申告が必要です」との表現がある。そうなると市民は記載を全部読んで、理解して、自分は該当しないのだ、という認識をする必要がある。私たちが読んで、理解ができないような文章が多い気がするので、もう少しわかりやすい表現を考えてほしい。
【市長】確かに、これからの計画は50年、100年先を見越した計画である必要がある。地方創生のための総合戦略を平成27年度に策定するのだが、それはなぜかというと、今後人口が減っていくので、それを見据えて新居浜市をどうするかということを考えていかなければならないからで、まさにおっしゃる通りである。道路を掘っては埋め、の問題については、水道・下水道など市だけでなく、道路で言えばNTTや県などの関係機関も入って、一回で全部済ませるよう調整するための協議会をつくってはいるのだが、どうしても漏れがあるのか、まだそのような事例があるというのは遺憾である。市政だよりについてはややこしい表現でなく、もう少し単純なわかりやすい記載をするように、担当の方に伝えたい。

【モニター】二年間のモニター活動を通じて、市の考え方や方針が身近に思えるようになった。平成26年度は「再生への実行の年」として3つの再生について挙げられていたが、まだまだであると感じる。市の方針として地域のコミュニティの拡充・再生を図るという考えが示されているが、自治会の加入率が最近非常に少なくなっている現状とマッチしているのか。市職員の加入促進について、人事課より職員のプライバシーの問題もあるので強く言えないとの回答もあったが。
【市長】地域コミュニティの充実については、3つの再生の1つに掲げているところであるが、はっきり言って自治体の加入率は下がってきている。何をしていたのか、と言われるとその通りであるが、決定的な対策案というものがない。スーパーの前でチラシを配るなど、啓発活動を色々と行っているが中々加入していただけない。もっと根本的な対策、例えばごみステーションの管理を自治会にやってもらい、自治会加入者でないと利用できない、とすることも検討したが、ごみの収集は市役所の義務であってステーション利用以前の問題である、不法投棄が増える等の議論もあり、なかなか難しい。自治会加入者をどうやって増やしていくかについては、来年度も引き続き検討していかなければならず、名案がないというのが現状である。ただ、加入率だけに限れば、管理組合のあるマンション等についてはマンション自体を単位自治会として捉え、連合自治体にのみ加入してもらう、とするやり方もある。
【モニター】松山市では、市民参画まちづくり課に自治振興担当というのを新設して、実態調査や検討を行って行くと聞いたが、新居浜市ではそのような取り組みはないのか。
【市長】現在、担当課に指示して、各連合自治会に市職員が時間外に職務として入っていき、相談を受けたり、意見を述といった体制をつくれないかを検討中である。具体的にどういう体制をとるかについてはこれからであるが、とにかく市職員が地域の中に入っていって、一緒に考えようという風な仕掛けをつくっていけたらと考えている。
【モニター】市職員といえどもその地域の一住民なので、住民としての行動・活動をしてもらうのがいいと思う。
   次に、企業の再生ということで多くの企業が誘致されているが、開発が進んで、目に優しい緑の代わりに、白い建物が増えて、街の景観が損ねられているのではないか。工場に来てもらわなければならないのはわかるが、目に映る優しいまちづくりもしてほしい。
【市長】最近誘致された企業については、できたばかりなので緑地として植えた木が、まだ生長していないということはあるが、企業側は環境についてとても意識が高いことを確認しているので、今後それなりの形になってくると思う。今後、新しい企業誘致の際には、景観という面についてもお願いをしていこうと思う。
【モニター】幹線道路の整備について、用地買収に時間がかかり工事が中々進まないというのは理解できるが、そもそも事業区間になっていない区間というのがあると聞いて唖然とした。自分としては国体開催までにほとんどができてしまうのかと思っていたが、実際にモニター会議の説明を聞くと、自分の感覚とずれがあるようだ。
【市長】進まない主な理由は、予算の関係である。国の公共事業予算が延びない、11号バイパスの枠も少ないので進まない。県道の郷桧の端線については、清掃センターまでは今度の3月にできる、そこから南へ約600mのところまでが今度事業に着手する予定である。そこから11号バイパスまでの区間については、工区が設定されてはいないが、引き続きやるのは間違いのないところである。
【モニター】早期に完成しないと交通渋滞も発生し、それを避けて宅地の中に入ってくる車も出て交通事故にもなる。予算の問題があるのはわかるが、早期に完成するようにしてほしい。
【市長】市の工事でも、今、角野船木線と上部東西線を工事しているが、どちらも少しずつ進めていたのでは、どちらも中々完成しない。私としては、早くできる方に予算を回して先に完成させてしまう方がいいという考えを持っているが、それぞれの道路に対し要望があり、難しい。
【モニター】新居浜の水道水について、もっと新居浜の水が良質であることをアピールしてほしい。未だにペットボトルで水を買っている人がいる。
【市長】新居浜の皆さんにはペットボトルの水など買わずに、本当に水道水を飲んでほしい。そこは今後もPRさせてもらう。
【モニター】スポーツに関してだが、新居浜市でもスポーツを通じて全国にアピールできないものか。高校野球でいえば、夏に甲子園出場を果たした小松高校のレギュラーに新居浜出身の生徒が何人もいたように、優秀な人材は多いのに、市外の高校にスカウトで引き抜かれている状況があると思う。新居浜は駅伝が強いが、例えば駅伝なら駅伝をもっとアピールして、必要な環境や施設も整備をして、盛り上げていってほしい。
【市長】おっしゃるとおりで、例えば甲子園出場ともなれば、全国に新居浜市を大きくPRすることになり、また市民の気持ちも大いに高揚する。今、一番全国に近いと期待されているのが駅伝であり、東中・西中の生徒が頑張ってくれて、今回の全国大会にも愛媛代表で出場したが、市からもトップアスリートを招へいして強化してもらう等の支援をしている。高校についても、各高校にそれぞれ年間50万円の強化費用を支出して、どの部を強化するか、また指導者を呼ぶ・合宿を行う等の強化方法は各高校に任せて自由に使ってもらう、という取り組みを二年行ってきた。優秀な人材が市内の高校ではなく、今ならば小松や済美などの他の高校へ行ってしまうのは何故かといえば、やはり甲子園へ行ったことがない高校では、行ける可能性が低いから行かない、ということだろう。これはどっちが先かという話で、一度甲子園へ行けば皆集まるはずなのだが、なかなか難しい。そこをなんとかするためには、やはり、まずはいい指導者、そしてその指導者に人は集まっていくと思うので、時間は少しかかると思うが、そのような良い指導者を養成していきたいと考えている。また、いい案があったら、ぜひ教えていただきたい。

【モニター】今回初めて市政モニターに参加したが、回を重ねて市政の取り組みや事業内容などを教えてもらうことで、遠い存在と思っていた市政に対して、市民のことを第一に考えて取り組んでくれているという印象を受けるようになった。一つ意見としては、防災減災の取り組みについて、自分自身も防災士の資格を取り、色々な会合に参加するようになって感じたのが、やはり参加者が少ない、また参加者が毎回同じである、ということである。地域で災害があっても、年月が経つとやはり風化し、防災意識も薄れてしまうもので、そんな中住民一人一人の防災意識の向上を図るという施策は非常に難しいことと思っている。ただ、市からハザードマップや防災の本をたくさん作って市民に配布しても、ゴミ箱行きや本棚にお蔵入りなど、ほとんど生かされていない状況がある。今後のことを考えると、今までの防災対策・減災対策のやり方だけではなく、プラスの味付けをしたソフト面の対策を行政と住民が一緒になってやっていく必要があるのではないかと思っている。市長の中で、何か今後の考えがあるのであれば、教えてほしい。
【市長】南海トラフ大地震の可能性が非常に高くなっている中、防災は非常に大事なことである。市の取り組みとしては、まずは防災士への講習の補助を行って防災士の数を増やし、約300ある単位自治会ごとに1人は防災士がいるという体制をつくりたい。今は防災士も150人しかいないが、今年また50人の支援を行うので、是非皆さんにも講習に行っていただければありがたい。次に、校区ごとの自主防災組織は現在もあるが、単位自治会ごとの自主防災組織というのはまだまだ組織されていないので、防災士さんを中心に、単位自治会ごとの自主防災組織を作っていただく、そして、それぞれの地区の中での防災マップや地区防災計画を、皆が参加して作れたら、人が作ったものを貰うのではなく自分も一緒になって作るということで、意識向上につながるのではないかと考えている。また、一つの案として、以前に金栄小学校の生徒たちがパソコンを使って防災マップを作る、というのをやって、非常に好評だったと聞いたので、それならば子どもも大人も一緒に、皆で作っていけたら、意識も変わるのではないかと思う。
【モニター】皆の意識を変えるという中で、やはりまずは会に参加してもらう必要があり、そのためには、結局一番身近な存在である連合自治会と単位自治会に声をかけていくということになる。しかし、自治会加入率の低下などの問題を見ても、地域コミュニティがどんどん廃れてきているという感じる現状を、自分の地域でも目の当たりにしている。やはり防災・減災対策を進めるためには、地域コミュニティの再生というのが必要不可欠だと思うので、そちらもやっていただきたい。新しく越して来た人に自治会への加入を勧誘しても、「入って何のメリットがあるんですか」と言う方もおり、やはり今では近所同士の付き合い自体をしたくない、という人が多い。したくない人に近所同士の付き合いをしてくれ、と言っても無理な話であって、時代に合ったやり方、それぞれのニーズに合った自治会の運営方法を考えていかなければならないと思う。
【市長】先ほど、学校との連携について申しましたが、これをあえて挙げたのは、お子さんを連れてくれば大人も来てくれる、という面がある。子どもを呼ぶ行事をすれば、大人もたくさん来てくれる。今、一つ思ったのは、それならば自治会も子どもに役立つような自治会になっていけば、皆が集まるかもしれない。
【モニター】いろいろ考えていただきたい。もう一つ、船木公園の付近が下水道整備されたのを機に、公園のトイレを改修してほしいという要望を広聴票を通じて出したが、その回答では、古いので改修の優先順位は高いとのことだった。しかし、その後何も連絡がなく、他の公園にも優先度が高いところがあると聞いているので、今後の計画等あれば教えてほしい。
【市長】公園のトイレの水洗化については多くの要望をいただいている。おっしゃるとおり優先順位があるので、船木公園についてはどうか確認してお返事する。(担当課に確認した結果)船木公園については平成27年度に水洗化を実施する。

【モニター】モニターは今年二年目になる。30年ほど新居浜を離れていて、こちらに帰ってきたが、その際にかなり変わっているという印象を受けた。この一年の活動の中で、市政や市の設備について説明を受け、色々と興味深かった。例えば、水道施設監視システムの見学では、新居浜の水がこんなにいいことを初めて知った。また、グリーンフィールドや市営球場の見学では、あまり行ったことのないところにも行ったということで、たいへん参考になった。30年ぶりに新居浜に帰ってきた時に気がついたことは、人もかなり減っているが、行事も減っているということ。スポーツ関係でいうと、運動会があったのになくなっており、公民館単位ではスポーツが小さいのはあるけれど、大きい大会がない。私はサッカーをやっているが、シニアの中でもかなり盛んになっていて、以前にいた市では40歳以上の大会がいっぱいあった。初めは20チーム位の参加だったのが、今や100チーム位が全国から集まってくるのだが、そういうのが新居浜でもできないものかと、市役所の人にも言ったのだが、「ホテルがない」「グランドがない」「人が集まらない」等できない理由ばかりを挙げていて、残念だった。後、私は以前にJICAでベトナムに行っていたことがあるが、今、ベトナムと新居浜市とで何かやっているとか、そういうのはないのか。
【市長】今のところ新居浜市ではないが、愛媛県ではベトナムの若い人をこちらに呼び込もうという取り組みを積極的にやっている。イベントが減ったという点については、校区単位では運動会も行われている。他のスポーツも河川敷などで色々やっていると思うので、ぜひ参加してください。
    私のほうからもちょっとお聞きしたいが、人口減少対策ということで、新居浜から出て行った人に帰ってきてほしいという気持ちがあるが、そのためにはこれが必要というものは何だろうか。
【モニター】やはり家だろう。私は新居浜に家があったので、仕事が終わったから帰ってきた。
【市長】それでは、今、空き家もたくさんあるが、それを改修するため補助金を出す等の施策をやれば、戻って来る人は多いと思われるか?
【モニター】新居浜から仕事で関東に行っている人などが、定年になって帰ることは多いと思う。
【市長】定年になってもまだまだ元気で若い人はいっぱいいる。そんな人に帰ってもらうのも一つの方法か。
【モニター】若い人に帰ってきてもらう、というのはちょっと難しいかもしれない。
【市長】わかりました。ありがとうございました。

【モニター】モニターになって一番良かったと思うのは、個人では行けない場所や現地が見られたこと。モニターならではの利点だと思う。色々と勉強させてもらった。例えば水道で言えば、蛇口をひねって水がでること、それがもう政治だとテレビでも言っていたけれど、その通りだと理解できた。蛇口をひねって水が出るまでに、皆さんの知恵とか色んなことが関わっている、それが政治だなということがよくわかった。一年間で知識が増えたと思う。新居浜がますます大好きになった。
【市長】ありがとうございました。是非いろんなところで宣伝してほしい。


【課長】多くのご意見をいただき、ありがとうございました。いただきましたご意見については、担当課にも通知し、今後さまざまな形で市政に反映させていただきたいと思います。
    なお、新居浜市では、市政モニター制度以外にも、パブリックコメント(市民意見提出制度)、市長への手紙やメール、まちづくり校区懇談会などの広聴活動を実施しております。市政モニターを経験された皆さんには、今後ともこれらを活用いただき、よりよいまちづくりのために、ご提言をいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
    あわせて、広報活動としましても、市政だよりのほか、ケーブルテレビ局での広報番組や市の公式ホームページ、最近ではフェイスブックやツイッター、メールマガジン、ユーチューブを使った動画の配信等を活用して、行政情報やイベント、観光のお知らせを行っておりますので、ぜひご利用ください。

 以上をもちまして、本年度の市政モニター会議を終了させていただきますが、最後に市長より一言ご挨拶を申し上げます。

市長あいさつ