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平成27年度第5回市政モニター会議議事録

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ページID:0023807 更新日:2016年2月2日更新 印刷用ページを表示する
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平成27年度 第5回市政モニター会議 議事録

●日 時  平成28年1月22日(金曜日)9時30分~12時00分
●場 所  市役所3階応接会議室
                新居浜市ものづくり産業振興センター、多喜浜公民館 塩田資料室 (施設見学)
●出席者  (市政モニター)13名 
                (新居浜市)産業振興課主幹
                 (事務局)秘書広報課課長、広聴係長
●欠席者  (市政モニター)5名
●会議内容

秘書広報課長あいさつ

産業振興課説明 「新居浜市の産業振興への取り組み ~「ものづくり」の歴史と現状~」
【産業振興課主幹】
 
新居浜市の産業振興への取り組みについて、本日は (1)新居浜市全般について、(2)ものづくりのまち新居浜について、(3)新居浜市の産業振興について、という3つの項立てで説明させていただきます。
  まず、新居浜市の概要ですが、平成27年12月末現在で、人口総数122,347人、世帯数57,144世帯となっています。位置はほぼ四国の中央にあり、松山、高知、高松、徳島とほぼ等距離で行き来ができるという物理的特徴を有しています。お配りした「工都新居浜観光鳥瞰図」は、運輸観光課で作成した観光マップですが、こちらを見ますと、やはり新居浜は別子銅山の開坑以来発展してきたことから、山の中にも色んな観光資源があるということが特徴の一つと言えます。
 新居浜市の歴史ですが、1200年代から戦国時代にかけては金子氏による統治、江戸時代から明治維新にかけては西条藩による統治がなされた地域です。ご存じのとおり、1690年(元禄3年)に別子山の山中で銅の大鉱脈が発見されて、別子銅山の開坑へと至りました。別子銅山は1973年(昭和48年)に閉山していますが、今なお市内に関連遺跡群などが現存しています。新居浜市は1937年(昭和12年)に誕生し、今年で79年目、来年がちょうど80周年を迎えるということになります。1950年代の高度経済成長においては、臨海部に石油コンビナート等が建設されており、瀬戸内コンビナート地帯の形成の一翼を担っております。また、新居浜市は誕生時より、周辺の町村と合併を繰り返しながら大きくなってきましたが、2003年(平成15年)に別子山村と合併を行いまして、現在の新居浜市となった歴史的流れがあります。
 次に、ものづくりのまち新居浜についてですが、資料の図は愛媛県全体の産業を示したものです。愛媛県の場合、東予、中予、南予という地域ごとで発展している産業が非常に特徴的です。東予地域には、造船・タオル製造が非常に好調な今治市、住友グループの企業城下町として、それに派生した機械産業や関連の中小鉄工の集積がある新居浜市・西条市、製紙や紙加工業のまちである四国中央市、というように工業を基盤とする市が並んでいます。これに対して、松山市など中予地域は、工業の集積もあるのですが、どちらかというと観光を中心とした産業が発展しています。また、南予に目を向けますと、八幡浜市・宇和島市あたりでは柑橘、真珠、真鯛等々の第一次産業に帰属するものが集積しています。県内の産業についてはこのような状況です。
 四国4県で見ますと、下に製造品出荷額の4県の構成割合のグラフがありますが、全体の47.4%、4兆678億円が愛媛県、次いで香川県、徳島県、高知県となっており、四国4県の中でも愛媛県が約半分の製造品出荷額を占めています。その中でも、今治市から四国中央市にかけての東予四市でその大半を稼いでいるという構成になっています。そして新居浜市はその中心的な位置にいるまちである、と理解しております。
 次に、ものづくりのまち新居浜のなりたちについてですが、別子銅山の歴史が、新居浜の産業発展の歴史に通じるところがあります。別子銅山は開坑から閉山まで、283年にわたって住友による一貫経営がなされました。 江戸時代においては、銅の輸出を通じて日本の貿易を支え、明治以降には西洋技術の導入による近代化も行われてきました。資料右上は、明治39年頃の別子鉱山鉄道(上部線)の写真ですが、このように山の中に鉄道を走らせてきた時代もあります。左下は、臨海部のコンビナートの写真です。昭和に入ってから、このようにコンビナートが建設されましたが、今でも臨海部では住友系企業を中心に立地をしていただいており、住友の産業発展とともに新居浜市も発展を遂げてきたという歴史があります。次の写真は明治期の山の中、目出渡町の当時の写真ですが、現在はこちらの写真のようにすっかり木で覆われています。鉱山が栄えている頃には、このように山の至るところに建物が建っているような時代もありました。 さて、別子銅山の歴史はものづくりのまち新居浜の原点ですが、発展と繁栄だけの平坦な歴史ではありませんでした。特に地域環境に深刻な影響を及ぼした煙害問題では、期間と費用をかけて試行錯誤を行いまして、最終的には惣開にあった製錬所を四阪島へ移動させるという対応をとったのですが、それにも関わらず風向きの影響で煙害が広域に広まってしまったという歴史もあります。煙害問題は、島移転から34年後に克服されましたが、克服までには、住友が利益の何年分もの巨額に費用を投じて対策を講じてきたという背景があります。また、煙害と長期の伐採によって荒廃した森林の再生のために、住友が毎年100万本超の大規模な植林事業を実施し、現在では多くの登山客が訪れる緑あふれる山に蘇っています。21世紀は環境の時代、企業の社会的責任の時代と言われていますが、新居浜においては100年前に環境問題に直面し、その解決に取り組んだ歴史を持ったまち、ということで、現在、第五次新居浜市長期総合計画において、目指すべき将来都市像として、「産業・環境共生都市」を掲げ、先人の知恵と精神に学びながら、持続可能な地域社会づくりを目指すものとしております。
 次に、住友グループと地域中小企業群についてご説明します。住友においては「別子は住友第一の財本」と位置付けられ、閉山半世紀前の昭和初期には、鉱脈の枯渇を想定して、新居浜の後栄策を当時の新居浜町長と検討したとの記録も残っています。その後栄策があったために、今日の新居浜の基盤が整ったという歴史があります。鉱山に代わる事業として、銅精錬を行う中で、化学、機械、建設、電力、林業といった多種多様な事業分野が派生し、現在も市内に立地する住友各社や市内ものづくり産業の基礎となっています。こういった歴史をふまえて、新居浜市には共に生き、共に発展していこうという「共存共栄」の思想が市民、企業に根付いていると考えております。
 ここで、現在の住友グループがどのようなものを製造しているのかを少しご紹介します。住友金属鉱山は、もともと銅精錬から発展しましたが、現在の主力生産品は、ニッケルの二次製品である電気ニッケルや電気自動車の電気を貯める電池用に製造されるニッケル酸リチウムであり、非常に先端的な部素材です。また、住友化学では、DPFと呼ばれるディーゼル車の排ガスのフィルター、耐熱セパレータと言う正極材と負極材を接触させないために間に膜として入れるものを製造されています。住友重機械工業については、元々は産業機械やクレーンなどを得意とされていたのですが、現在非常に注目されているのが、陽子線のがん治療システムです。これは、陽子を直接がん細胞に当ててがん治療を行うもので、既に日本国内でも長野県の相澤病院に納品しており、がん治療を開始しているとの実績もあります。また、小惑星探査機「はやぶさ」の冷却装置なども製作して、JAXA(ジャクサ)に納品していると伺っております。このように、住友金属鉱山、住友化学、住友重機械工業の三社ともに、昭和40年代までの基礎的なものの製造から、現在では先端的な機械、製品をこの新居浜の地で製造、生産されるように段々と品目も変わってきている状況です。また住友各社が先端的な製品を製造するようになったことから、住友各社との取引があった中小企業群もその技術力を段々と上げてきて、先端技術と地域の産業を支えております。新居浜の中小企業群の特徴としては、多彩で重層な産業集積、つまりプラントや機械などの設計、製作、据え付けまでを新居浜の中小企業群で一貫してやることができる、そういった多様な企業がこの地に集まってきている、ということが挙げられると考えております。これらの歴史を踏まえまして、新居浜市では平成25年度から、他地域に誇れる中小企業が持っている技術や製品を「新居浜ものづくりブランド」として全国に向け情報発信するべく企業の認定制度を実施しております。このことは、後ほど詳しくご説明させていただきます。
 ここからは、新居浜市の産業振興への取り組みについてご説明させていただきます。はじめに新居浜市の産業振興の方向性についてですが、これまで市では「ものづくり産業振興ビジョン」という10年計画を持ちながら、時代に合った効果的な政策の実施を行ってまいりました。ちょうど今年度は計画の見直しに当たる年で、この3月末までには皆さんにお示しできるかと存じます。新居浜市の産業振興の方向性を得るために、地域経済構造の分析調査を平成26年度に実施しました。この地域経済構造分析とは、基本的に統計データを用いた分析であり、これまで地域経済を定性的に、つまり数字に基づかない感覚的な把握、または国の統計データ等を使って、大まかに新居浜市の経済の姿を捉えてきたのに対し、数字を基にした定量的な把握を行うことが、より有効な施策を立てていくうえで必要なのではないかという議論があったことから、平成26年度に産業連関表の新居浜市の地域経済構造分析を実施したというのが大まかな経緯です。この分析を行った結果、市内生産額、これは第1次産業から第3次産業まですべての産業が生み出した総生産額ですが、これがデータ上、1兆657億円となりました。当然、生産するためには原材料の購入費が必要ですから、これらを差し引いた残りが市の経済として赤字か黒字か、という点が重要ですが、新居浜市の経済は197億円の黒字という結果が出ています。国、県でも同じ手法による分析を行っていますが、いずれも赤字であり、新居浜市の経済が最終的に黒字であるという結果は非常に珍しいことです。また、特徴として新居浜市は国、県と比べ域外への移輸出が大きい地域であり、それに支えられた黒字であるということが示されています。資料の図は、先ほどの説明を図表化したもので、供給(購入元)と需要(販売先)とに分けて統計をとったものを表示しています。
 産業連関表という統計データの分析結果によると、新居浜市は市内生産額のうち53.9%を製造業で占めており、全国平均と比べても非常に高い地域であると言えます。他にも地域雇用の貢献(従業者数)、域外マネー獲得、所得創出の観点からも、製造業が突出して目立っているという結果が出ており、新居浜市は製造業を中心とした域外市場産業に支えられている輸出依存型の経済ということが言えます。なお、非製造業では、やはりサービス業や商業のウエイトは、全国平均と比べて大きく下回る水準であるという分析結果が出ています。ただし、市内の就業者数では、商業や医療・介護、対個人サービスが上位であり、地域の雇用を支える産業になっています。さらに、新居浜市の特徴として、電力については、非製造業の中で生産額や市際収支の移輸出超過額がともに大きく、移輸出特化型の部門として地域への貢献度が高いという分析結果も出ました。それから、企業城下町としての特徴になりますが、住友関連企業の生産額は推計5,100億円で、市内生産額の約48%を占めており、やはり新居浜市の経済は住友の企業城下町として発展してきたものである、ということが数字上でも読み取れます。
 以上の分析結果による産業振興の取り組みの視点として、(1)企業城下町としての視点、つまり住友をはじめとする大手企業の支援及び留置策の検討等、(2)地域基盤産業である製造業等に対する視点、つまり市内に集積している中小企業発展の支援等、(3)社会構造の変化に対する視点、これは全国的に労働人口が年々減少しているという社会的背景を踏まえて、その労働力減少への対応として生産性向上や技術革新等が必要になってきている、という大きく三つの視点があります。
 新居浜市の産業の目指す方向性としては、「地域経済の循環性を確保する」ということです。域外マネーの獲得、つまり外からこの地域にお金を引き入れてくるということと、獲得した資金を地域内でうまく循環させていく、ということを連動させながら行うことによって、新居浜市の地域経済の循環性が高くなり、地域経済が活力あるものにつながっていきます。そのため、この二つを両方視野に入れて、バランスを図りながら、域外マネーを獲得してきて、その獲得した資金が地域内でうまく回るような形で色んな政策を立てていかないといけないということで、現在、産業振興ビジョンの見直し等に取り組んでいるところです。
 次に産業施策の概要についてですが、最上位に位置づけられる計画として、第五次新居浜市長期総合計画があります。ちょうど平成27年度は、中間時の見直し作業を行っているところです。その下に、新居浜市の人口の現状分析と将来展望を踏まえた将来目標の実現に向けた5年間の計画として、新居浜市総合戦略を平成27年12月に策定しております。人口がどんどん減り続けており、新居浜市も2050年には8万人位に人口が減るという推計が出ています。そうなりますと市自体も縮小していかざるを得なくなるので、人口をどう増やしていくかということを大きな目標として、新居浜市の総合的な戦略を定めたものです。これは、東京に一極集中している人口を地方にできるだけ戻そうとする短期的な目標と、出生率を引き上げることで生まれてくる子どもたちを増やしていこうとする長期的な目標の両方を踏まえた計画になっており、この総合戦略の中には、都会から地方へ人が流れていくためには、やはり地方にきちんとした仕事がないといけない、その雇用をどう創出していくかということを、産業振興の一環として記載している部分もあります。そして、その産業振興施策を受けて、新居浜市ものづくり産業振興ビジョンという、もう少し具体的に細かいところまで記載したアクションプランを策定している状況です。
 新居浜市の総合戦略の概略ですが、基本目標として、(1)新たな雇用を創り出し、地元産業を振興する、(2)居住地・観光地としての魅力を高め、定住人口・交流人口を拡大する、(3)新居浜の子どもを増やすため、結婚・出産・子育て支援を充実するとともに健康長寿社会の実現を目指す、(4)市域を越えた連携を進め、地域特性を踏まえた時代に合うまちづくりを推進する、という4つの大きな目標を掲げ、目標ごとに定める具体的な施策に取り組むこととしています。
 ここからは、平成28年度以降に実施予定の取り組みを少しご紹介させていただきます。
 中小・中堅企業経営力改善事業とは、生産性を上げる取り組みへの支援です。具体的には、今は一人が一つの機械を使って生産をしている状況であるが、こうしたら一人で二つの機械を使って生産ができるのではないか等のアドバイスを行ったり、コンサルティングを入れるような事業です。また、高度なものづくり技術を持っている方の高齢化が顕著となっておりまして、それらの技術や技能を継承させるために、この後に見学を予定しています、ものづくり産業振興センターという人材の研修施設で研修を行っていますが、そういったものづくり高度技能研修に対する支援も市の事業として実施しております。
 次に、ものづくり担い手採用応援事業とは、ものづくり企業で働く若手の従業員を写真等で紹介して、ものをつくるということは恰好いいことだ、という情報発信をして製造業界のイメージアップを行い、中小製造業への雇用拡大を図るものです。これを始めた理由として、今の若い人たちには、製造関係企業に就職するということが少なくなってきているという状況があります。景気が多少上向いているため他にも求職があることから、地元の中小企業よりも他の職種を選ぶという傾向があるようで、ここ1~2年、若い方の採用が少ないことが問題となりつつあるところなので、業界のイメージアップを図るために「ゲンバ男子」というところにクローズアップしております。また、インターンシップ支援補助金というのは、大学生向けの事業ですが、大学3年生頃になると各企業のインターンシップに参加する学生が結構多いということなので、これまで学生が負担していた、新居浜に滞在する際の宿泊費や新居浜までの旅費などの一部を市が補助して、学生の負担を多少なりとも軽減し、より多くの人にインターンシップに参加していただきたいということで、このような事業を平成28年度から実施する予定です。 他にも、中小企業住宅環境支援事業ということで、この地域の中小企業の方が、住宅手当などを従業員に支給した場合に、その一部を市が助成する、という事業も実施予定としております。
 また、これはもう実施の日程も決まっているのですが、新居浜市と西条市の合同で、松山市の大学生をターゲットとした市内企業合同説明会を、5月に松山のひめぎんホールで行う予定です。それから、これまで市内の中小企業は男性中心の職場だったのですが、やはり女性の進出も段々と増えてきているようですので、女子トイレや女子更衣室の整備などの改修費用の一部を助成する、ということも考えております。それから、奨学金返済支援事業ということで、新居浜市に本社を有する企業に就職いただいた場合、大学で受けていた奨学金の3分の2を市が補助する、という制度も設けて、できるだけ地元に帰って来やすくなるような取り組みをいろいろと考えて行っております。
 次に、さきほどご説明しました新居浜ものづくりブランド創出・支援等事業ですが、現在35社、44製品技術の認定をしております。資料としてお配りした「新居浜ものづくりブランド」パンフレットは、昨年の発行でまだ今年追加された分を反映していないので、32社40製品技術を掲載したものとなっています。これらの製品技術を認定して、大阪や東京で開かれる大型の展示会・商談会に出展し、受注拡大を図るような支援を市の方で行っております。こちらの写真は展示会の様子ですが、多くの人が来ております。来ているのは大手メーカーのエンジニア系の方が多く、そこから仕事の取引につながるよう、こういったセールスをやったりしています。また、新居浜ものづくりブランドの専用ホームページを立ち上げたり、企業紹介を行う動画を作成したり、というような支援も行っております。

新居浜ものづくりブランド専用HP(http://www.niihamabrand.jp/<外部リンク>)、企業紹介動画等を視聴

 説明は以上となります。

~移動バス内~

 質疑応答
【モニター】
 
若い方に地元企業に就職していただくために、インターンシップなどの制度をもっと活用する必要があるのではないでしょうか。

【産業振興課主幹】
 
今の大学生は、3年生で参加したインターンシップが、そのまま就職につながるということがわりと多い傾向にあるようで、大手就職サイトなどでもインターンシップに力を入れていく、ということを伺っています。新居浜市の中小企業は知名度が低く、どんなものを作っているかといったことを学生さんに知ってもらう機会がなかなかないので、少しでも就職に結びつくよう、新居浜市としてもインターンシップ制度を積極的に活用していきたいと考えています。

【モニター】
 
先日、今治市が獣医科大学の誘致に成功したというニュースがありました。新居浜市にも素晴らしい技術がたくさんあるのに、それを教える機関があってもいいのではないかと思います。大学を誘致するような計画は出ていないのですか。

【産業振興課主幹】
 
以前に、新居浜市においても中小企業大学校を誘致しようと取り組んでいた時期がありましたが、全国の中小企業大学校のフレームが既にある程度固まってしまっているので、現実的に難しいということで、今はやっておりません。新たな学校設立は、若者を呼び込むという観点から非常に有効だということを、総合戦略策定時においても意見としていただいております。今回は5年間の計画ということで、計画の中に新たな学校誘致について盛り込んではいませんが、関係部署にも話をさせていただいて、今後、取り組める部分については取り組んで行きたいと思っております。

【モニター】
 
今の高校生は地元志向が強くなっており、地元を離れたくないから高専へ進む、という話もよく聞きます。大学が地元にあると、勉強の幅も広がり、そのまま地元で就職し、地元で人口を増やすということにつながっていくと思います。

【産業振興課主幹】
 
そのとおりですが、ただ、今は地元で進学された方も大半が市外で就職するという話も聞いております。各企業に聞いても、最近は本当に若い人の就職がないとのことですので、まずは、若い人たちが市外で就職してしまうという流れをとめないといけないと考えております。確かに、若い人が増えるとまちの活気も増えるということで、いただいたご意見については、一つの視点として重要であると認識しております。今後の参考とさせていただきたいと思います。


~新居浜市ものづくり産業振興センター 2階見学室~

施設概要説明
【新居浜ものづくり人材育成協会】
 
それでは、はじめに施設の概要をご説明します。新居浜市ものづくり産業センターは、ものづくりに関わる人材育成のための研修施設として、平成23年10月5日に開所しました。建物の構造につきましては、鉄骨2階建てとなっておりますが、こちらの実習棟については3階相当の高さがあります。敷地面積は約2,871平方メートルとなっております。建物については、こちらの実習棟が60m×20m、教室のある講義棟は22m×13mとなっております。組織形態ですが、この施設については公設民営という形態をとっておりまして、公設というのは新居浜市が設置をして、民営というのは、一般社団法人である新居浜ものづくり人材育成協会が運営している、ということです。 この新居浜ものづくり人材育成協会は、平成22年3月に設立された協会です。現在、13名の理事と1名の監事で構成されています。構成社員、いわゆる出資された会社ですが、平成27年7月1日現在で98社です。
 新居浜ものづくり人材育成協会は、産学官の連携を持ちまして運営しております。具体的には、えひめ東予産業創造センター、日本溶接協会、職業能力開発協会、また学校関係としましては、新居浜工業高等専門学校、新居浜工業高等学校、新居浜高等技術専門校、こういうところと連携を持ちまして、協会の運営に当たっております。運営を支える資源ですが、まず、ここで受けていただく講座の受講料、そして各社員からは会費をいただいております。また各社からの支援として、講師の派遣とか受講生、あるいは協会運営に関する意見具申等、いろいろと支援をいただいております。
 資料次ページの写真は、講義室と講義の様子です。その次に、設置されている機械設備の写真と明細を掲載しております。ご覧のように、旋盤やマシニングセンター、フライス盤等の機器が入っております。次ページは溶接機器についての明細です。その下は、講習実績の推移ということで、開設以来の平成24年度から26年度までの実績を記載しております。講座数としては、平成26年度実績で36講座、そのうち県の認定訓練講座数としては25講座があります。受講人数としては、平成26年度実績で265名となっております。現在進めております平成27年度ですが、計画している講座は今のところ30講座、そのうち認定訓練講座は27講座、募集人員は計360名で進めているところです。現在のところ、ほぼこの計画値に則って進捗しております。具体的に平成27年度の講座にどのようなものがあるかは、次ページに掲載しております。30講座のうち、ほとんどが昨年中に終わっておりまして、現在は1月下旬以降の講座について進めております。資料の以降の写真は、実習棟の中にあります機器等の写真です。
 以上、概要説明をさせていただきましたが、ここまでで何かご質問はございますか。

質疑応答
【モニター】
 
講義の様子の写真に女性の姿が見えますが、受講者のうち、女性は何人くらいいますか。

【新居浜ものづくり人材育成協会】
 
新人教育に関する講座には、機械系、技術系以外の一般の方も受講する講座があるのですが、そちらで2~3名来ていただいているという状況です。

【モニター】
 
技術系の講座では受講はないということですか。

【新居浜ものづくり人材育成協会】
 
技術系では、現在のところ女性の受講はありません。

実習棟見学(2階見学室より)


~多喜浜公民館~

ビデオ視聴

塩田資料室見学